ナビゲーション(航法)TCAについてパイロットが解説!

航空

こんにちはー!現役ヘリパイロットのヤマとカワです!

今回はナビゲーションのフライトで体験したことを根拠立てて解説していきます。

この記事を読むと、

手順だけでやっていた行動の根拠が分かり

理解が深まることで手順を理解できる

ようになると思います。

先に言い訳させてください…実際自分は頭のいい方ではないので、

深ーい根拠までは解説できないと思います。

賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ

の通り私は「愚者100%」です!

この愚者の歴史を学んで賢者になってください!

では、解説していきます。

TCAにコンタクトするのは必要?

TCAとは

皆さん勉強している通りTCAとは「ターミナルコントロールエリア」

進入管制区内の公示された空域であって、レーダー識別されたVFR機に対して当該機の要求に基づくレーダー誘導、当該機の位置情報の提供、進入順位及び待機の助言、レーダー交通情報の提供等の業務が実施される空域をいう。 国交省HP 航空:用語集より引用

はい。分かりましたね…

お上のおっしゃる通りでございます…って難しいですよね!

簡単に解説します!!

レーダーがある空港でそれなりにVFRの交通量があるとこは、

見てほしいなら安全のためレーダーで見てあげて助言もするよ!

危なそうならこっちから呼ぶよー!

の空域です。

レーダーがあってもTCAが無い空域もあります。

なんでみんなコンタクトしてるの?しなきゃだめなの?

TCAに周波数を合わせると結構みんなコンタクトして情報をもらっていたり

自分の考えを言ってたりするのを聞くと思います。

そもそもなんでみんなナビゲーションの手順が増えるようなことを

あえてやっているのでしょうか?

日本人らしく答えるとそれはAICに書かれているからです。

AIC 033/09

有視界飛行方式により飛行する航空機の

異常接近防止対策について

https%3A//aisjapan.mlit.go.jp/html/AIP/html/20210520/eAIC/JP-eAICs-jp-JP.html

AIS JAPANより引用

このAICには

TCAアドバイザリー業務が行われている空域においては、

積極的に当該サービスの提供を受けること!

と記載されています。

目的は航空機同士の異常接近防止対策としてこちらが発行されています。

過去に異常接近があったんでしょう…だから対策がたてられるんです。

見張り義務があるので見張りしつつ、033/09に書かれていることは

徹底されたい!

とあります。

「されたい」について日本語の難しいとこなので多くは言いません。

とりあえずやってれば大きな間違いはないということです。

絶対必要なの?

いやそりゃやるのが正解だけどこの状況でいるの?

など考えるときがあります!

AICに書かれていることはやらなきゃいけないの?

重箱の隅をつつきまくればいくらでも問答されてしまいます。

AICは

航空情報サーキュラーのことで、情報の性質又は時期的な理由から航空路誌への掲載、ノータムの発行等には適さないが、航空情報として公示する必要のあるもので、飛行の安全、航空航法その他の技術的、行政的又は法律的事項に関する説明的、助言的な性格の情報である。

国土交通省 用語解説ページより引用

なんともふわっとしていますが、お上が説明したり助言していること考えると

助言を聞かないでコンタクトをしないのはどう思うでしょうか?

これは人の解釈が入るのでMustやBetterが出てきます。

離陸から着陸まで10分もかからないところに移動するけどTCAの中だったり

山で無線が届かないのが分かってるのに無理に呼ぶ必要があるでしょうか?

このときはコンタクトするでしょうか?

自分の結論は実際のところ状況によります。

必要ないでしょこの状況では!

と思う時はやらないことも選択肢の中にあります。

飛んでいる自分で判断していきましょう!

まとめ

今回はTCAについて解説していきましたが、

最後は煮え切らない解説になってしまったかと思います。

実際飛んでいると教科書ではこんな文面だけど実際はなんか違う!と思うことや

人の解釈通り行動したら反応が違ったりすることが多々あります。

口頭試問でこうしろ!と言われたのに実際やってみたら違ったり…

今回のTCAはその一部に過ぎません。

今後他にもナビゲーションに関係するものを解説していきますが

一番伝えたいのは…

この記事を見て、自分で根拠を調べて

自分の言葉で解説できるようにしてください。

大変だと思いますが頑張りましょう!

以上になります。

グットラック!

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。

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