こんにちはー!現役ヘリパイロットにヤマとカワです。
題名の通りで初めての場所を飛ぶコツについて解説していこうと思います。
この記事を読むと
ナビゲーションで初めての場所を飛ぶときにロスポジしなくなります
ナビゲーション訓練で飛ぶときは、慣れている場所を飛ぶ場合手順が心配でも土地感がある分
心配事は少ないと思います。
でも、実地試験の時はどうでしょう?
試験官からナビゲーションのルートを言われてそこからプランニングします。
そのときにどうしたらいいかを解説していきます。
ではブリーフィングを始めます。
迷子にならないために
一番はここに尽きると思います。
さっぱり場所が分からないとロスポジになってしまい
試験官が自分が迷子になっていることに気づいているかが気になり
このまま進んでいいのかどうか心配になります。
こうなったらもう試験を続けれなくなるので
機位把握のための処置をしなければなりません
上空ではグーグルアースは使えないので、チャートで判断しないといけません。
変針点の失敗例
ロスポジを防ぐためには自分が今どこにいるのか
これらからどこにいかなければならないのかを決めなければなりません。
航法の三要素がナビゲーションでは必ず必要になります
- 機位の把握
- 進路の決定
- 到着予定時刻の算出
これを実行するためにチャートを使います。
離陸する場所は空港だったり場外だったりでそこからスタートです。
経路地や目的地を決めるときはチャートから目標を見つけ出します!
これが一番大事になります。
私が訓練生のときに経由地を探す際失敗したな~と
今になって思うのがいくつかあります
- 大きな町を変針点にする
- 山の頂上を変針点にする
- 島が多い場所で間違いそうな島を変針点にする
- 航法施設からの方位距離で変針点を作って狙う
- チャートの折り目に場所に変針点がきちゃった!
大きな町を変針点にする
チャートを見るとまもなく変針点…
目の前に大きな町があるけど変針点はこの町の東側辺りで変針予定…
東側のどこ?顕著な物標があるかというと普通は無いですね💦
試験官に質問されたらなんて答えたらいいんでしょうね?w
山の頂上を変針点にする
顕著な山ならまだ見つけやすいですが、山々が連なる中の一つであったらどうでしょう?
どこの山?
そして山の辺りは気流が乱れるのであまりお勧めできません。
風が強いなら山岳波の餌食になります。
島が多い場所で間違いそうな島を変針点にする
一つポツンとある島なら分かりやすいですが
いっぱい島がある中でWCA(偏流角)を取っている状態で
変針しようとしている島が分かりますか?
大角度変針してその先も島だったらどの島に機首を向けたらいいか分かりますか?
かなり難易度が高いです!
航法施設からの方位距離で変針点を作って狙う
こんなことをする人はまれだと思いますが、
何も目標がない場所で変針しようとして〇°○nmで変針!みたいなことをしませんか?
または〇°〇nmを参考にしようと思っていませんか
VOR/DMEが受信できなかったらどうするかと考えると、
地獄が待っていそうですね‼
チャートの折り目に場所に変針点がきちゃった!
長い距離を航法していくとチャートを折らないと(畳まないと)
収まりきらないと思います。
畳み方をミスると折った先に変針点があって上空で見づらくなります!
上記の内容を注意していきましょう!
チャートの使い方
何度も言いますが、チャートを使いこなしましょう。
変なところを変針点にしないように注意しながら機位を把握します。
そこで使える地上目標を紹介します。
- 高速道路(IC)
- 川、湖
- 橋
- 岬の突端
- 湾
- 島
- 新幹線
- 峠道
どれもチャートにはしっかり書かれているものですが、
上空から見て分かりやすいものがチャートに書かれている、
裏を返せば上空からはそれくらいしか分からないということです。
このチャート上の地上目標を駆使して機位を把握していきます。
難易度低いのは高速道路
町から町へ繋がる高速道路のICは上から見ると
グルグルしています。
その他に山を越えるときには峠道が目印です。
道路を作るには起伏が少なく谷を縫うように作っているので、
その道を通れば少なくともどこかの町に出れます。
川も同じくです。
上記のような地上目標を目印に機位を把握していきます。
機位を把握するだけで大きく不安は解消されると思います。
少し長くなりましたので、申し訳ありませんが続きは次回にします。
お楽しみに!
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