ブリーフィング⑨ 初心者パイロットと安全運航

航空

今回のブリーフィングは安全運航と手順についてお話ししていこうと思います。

初心者パイロットが安全運航をするにはどうしたらいいかを理解できるようになります。

そんな余裕ないよーという人もいると思いますが頭の片隅に置いといて、

操縦中教官が急に「I HAVE!」ってなったときにフラッシュバックする知識を

お話しできたらと思います。


初心者パイロットにありがちなこと

初心者初心者うるさいんじゃ!マウント取りやがって!

と思うかもしれません。ごめんなさい。

私は初めての頃はパイロットの学校で

卒業時歴代生徒成績ランキングで1~100番に振り分けたときの成績でいうと

98番でした!

よく卒業できたと不思議に思います。

一応卒業レベルには達していたけどその後も苦労するんじゃないか?

と言われていたと思います。

実際その後も低空飛行で、資格を取るときも

ギリギリを攻めるスタイルは維持していました。

そんな人間でしたのでどのフライトもうまくいきません。

だからこそ今になってわかることがありました。

前置きが長くなりましたが初心者パイロットにありがちなことは

  1. 各種手順に追われる
  2. 計器飛行になる
  3. 集中して無線が聞こえない
  4. 隣の教官の雰囲気を感じ取る

各種手順に追われる

各種手順はざっくり分けると

PRE START~離陸~課目~着陸~ENGINE SHUTDOWNまでの手順が存在し、

ミスなく実行するのが厄介です。

これを全部ミスないようにやっていたら

初めのうちは課目の出来栄えがなぜいいか悪いか判断できません。

手順をやっただけですから。

手順(チェックリスト)はなぜあるかというとアメリカ人的な考えでいうと

これさえやってれば何も知らなくても壊したり堕ちたりしない。

まさに合理的なアメリカ様の考え方。

日本人の私たちは「なぜその操作をする?」を追求する人種です。

追求したら(勉強したらw)その手順は暗記⇒理解に変化して忘れません。

手順を 暗記⇒理解 に昇華しましょう。前が見れるようになります!

計器飛行になる

計器飛行とは?姿勢・高度・位置及び進路を計器に依存して飛行する。

もう諸元を1ft、1kt単位で合わそうとして躍起になってます。

だって手順はそう書いてあるしそうしないと教官に怒られそうだし。評価悪そうだし。

そうなので諸元を合わせるために各種計器を合わせていきます。

針を追いまくります。

前なんか見ません!諸元が合うまでは!

思い出すとよく言われてました

「一つを決めて合わせたらそこから一つずつ合わせなさい」

その通りに出来ないんです。

一つってどれ?高度合わせたら次に速度や方位があってないし、

他を合わせようとしたら高度もズレるし…

原因…今になって分かります。

出力です

先ずは出力(パワー)を決めましょう!

ヘリも飛行機も飛んでます。

出力がないと飛べませんからそこが軸になって諸元を構成しています。

(ENGINE OUTのときは別です)先ずは

出力を勉強した値に合わせて待ちましょう。

次に姿勢です

出力が決まったら次は姿勢です。

これも〇ktのときは水平線がここ!やAIでUP〇°

と教えられているはずです。

ここを合わせましょう。

これができたら9割型諸元は出来上がりです。

あとは微調整で何とかなります。

出力決めて姿勢を決めて…

速度はOKなのに高度が上がる⇒出力多い、

高度が下がるは低いetc

今の諸元を理解し対処が分かると修正が速くなります。

だから教官は諸元が合うんです。

集中して無線が聞こえない

1と2の状態になっていると不思議と無線は雑音に変わります。

ゾーンに入ってるんでしょうねw

呼ばれても全く聞こえないです。

耳に意識を傾けると操縦が疎かになりますから。

余裕がないんですよ!

でも大丈夫ですよ~上記の1と2が出来てくれば自然と無線が聞こえます。

ただし聞こえても理解できないと意味ありません。

管制用語は決まった単語の組み合わせですので

それだけ覚えれば何とかこなせます。

よくYoutubeの広告で「英語は単語何個だけでOK!」

って見ると思いますがまさにそれです。

隣の教官の雰囲気を感じ取る

これは私だけかもしれませんが、

自信がないのでこの操作や判断が間違いじゃないのか

隣の教官の雰囲気を感じ取ってました

自信がないんです。判断があってるかがわからないんですが

経験していかなければならないです。

これは教官や先輩のお話を聞きましょう。

一人で悩んでも進みません。

このブログを読んでください。

安全運航

安全運航というのは思っているより航空業界では大きな課題になっています。

初心者パイロットにフォーカスした記事ですので大きくは言いません。

そして、もうここまで記事を読んできただいたら予想できると思いますが、

初心者パイロットにありがちなこと4項目を1つでもクリア出来たら意外と外を見れます

外を見れる

これが初心者パイロットの安全運航の第一歩です。

おめでとうございます!

航空法71条の2 見張りの義務を達成しました!

操縦に余裕を持つことが大事で成績がUPする要因です。また見張りは目だけではなく

「耳の見張り」

が特に管制圏等では重要になります。

聞こえた方向に機体がいるから気をつけろよ~と言われますので耳で聞いて目で見張る。

見えなくてもそっちに注意が向く。

これも立派な見張りです。

まとめ

初心者パイロットにありがちなこと

  1. 各種手順に追われる
  2. 計器飛行になる
  3. 集中して無線が聞こえない
  4. 隣の教官の雰囲気を感じ取る

1.各種手順に追われる:手順を暗記から理解に昇華しましょう

2.計器飛行になる:出力を決めて次に姿勢を決める。そこから修正する。

3.集中して無線が聞こえない:1.2を体得すると聞こえてくる。英単語覚えよう。

4.隣の教官の雰囲気を感じ取る:自信をつけよう。先輩やいろんな人の話を聞こう。

あとこのブログ読んでね

初心者パイロットの安全運航:操縦に余裕をもてるようになったら

外や耳の見張りをしていきましょう

以上初心者パイロットと安全運航についてお話ししました。

せっかく自分や親が稼いでくれた訓練費用を無駄にしないように能力UPするのと、

訓練中に危険な状態になって死なないように安全運航していきましょう。

ここまで読んでくれてどうもありがとうございます。

コメントや感想いただけたら嬉しいです。どうもありがとうございました~


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