ブリーフィング③ 手順と飛行計画と力みすぎ

航空

こんにちは〜!

現役ヘリパイロットのヤマとカワです!

今回の記事は飛行計画と力みすぎについて過去のエピソードをお話ししていきます。

訓練初期に教官から計画立てて訓練しろ!と言われたことはありませんか?

操縦終わったら力みすぎて体が痛くなったことはありませんか?

この記事を読む飛行計画をたててそれを上手くいかせることが分かり、

力みすぎについても改善できるかも知れません。

ではブリーフィングしていきます。

結論から言います!

飛行計画をたてて上手くいかせるにはドライスイムです!

イメージフライトですね!

力みすぎを無くすには操縦桿を握る指を少なくする!

何なら握らないです!

これができたら昨日の訓練よりも少し良くなると思います!

モノは試しです!試行錯誤をして上手くなりましょう!

本日は2日目の訓練!

最初の指導事項は

  1. 健康管理の徹底、耳などで異常を感じたら速やかに報告すること
  2. 教官のデモは自分でやるつもりで臨むこと
  3. トラフィックパターンの地上目標を目に焼き付けること

1は飛行機が離陸するとき、上昇すると気圧が変化する。

風邪引いていて耳管がふさがっていると

耳の空気の抜け道がふさがって

鼓膜がポコッといってしまうあれ!

風邪ひいてる状態でフライトすると

これがキツイんだ~何度も上昇降下を

繰り返すようなフライトしてると

ほんと痛くてどうにかなりそうになる。

2のデモについて…

実はこれがフライトの訓練できついところ。

前回の記事で手順に追われてという話しを

しましたが、

いろんな訓練課目は予習をして頭に入れた状態で訓練に臨まないと、

何やってるか全然わからない状態になる。

この時にこの操作をして…

がわからないと隣の教官が見せてくれたデモが

何してるか理解できない状態になる。

今まで予習をしてこなかった自分は

ここが一番つらかった。

手順を覚えるのに毎日必死だったなー

3のトラフィックパターンの地上目標についは、

管制は公示されたパターンを飛んでるもんだ

との認識をもって無線で指示を出しているんだけど、

ここが適当な経路を飛んでいたら他機の間隔がうまく取れなくなる。

安全のためにここは意外と大事になる。

ただ実際仕事で飛んでいくと初めて行く空港なんかは

トラフィックパターンを描く前に効率を優先して最適な経路で飛ぶことも多々ある。


2回目のフライトを飛んでみて…の指導事項

  1. 手順の抜けがある
  2. フライトの予定(飛行計画)をたてる
  3. 高度よりも姿勢を見る方が大事
  4. ICS、RADIOの使い方が悪い
  5. ラダーペダルの位置が近い力が入りすぎ
  6. 見張り

1.実機のPRE START~STOPPING ENGINEの手順は当時全部暗記。

チェックリストを読むところはチャレンジ&リプライで確認するけど、

何をどう操作するかを覚えとかいないと対応できない。

今の時代はチャレンジリプライ&リプライだろうけど、

初めて飛行機に乗るんなら理解よりも覚えた方がとりあえずは操作できるって考え方なのかな?

2.フライトの計画をたてなさい!

何も考えずにフライトに臨んだら痛い目見るよ!

って当時の自分に言ってやりたい。

手順でいっぱいいっぱいになってエリアに行ってからの訓練課目の手順を覚えていても、

その課目の組み立てやエリアの使い方時間管理と燃料把握、

他機の動きを考えないといい訓練にはならないなと思う。

資格を取る訓練と機長になる訓練は考えることがやっぱり違ってくるんだな。

事前に計画を立ててイメージフライト(ドライスイム)をして

変更があったらそれに対応。

初めはいいけど永遠に対応できない人はパイロット不向き。

3.高度よりも姿勢。

高度を守るためにパワーと姿勢を変えて

わちゃわちゃした機体の動きをした結果

高度がずれて戻せなくて修正できなくて

もっとわちゃわちゃ動かしちゃう。

課目〇〇を行います。前方目標(ヘディング)・高度・速度、課目開始します。

でも姿勢がとんでもないとこからスタートしたところで課目になるか?

ちょっとくらい高度がずれてたって姿勢が課目スタートの姿勢なら形にはなるよね!

資格を取るための訓練はそこまでの技能無いから開き直ればいいのに…

とは教官に言えないかw水平線が8割、計器2割のクロスチェック。

これは仕事のフライトでも一緒。これが基礎だね!

4.ICS、RADIOの使い方。

インターコムシステム(ICS)は機内交話で使うもので、

一人で話すためにあるもんじゃない。手順をあーあーいうのは交話じゃなく独り言。

他の人が話すタイミングを邪魔するよ。

RADIOも誰も話してないところを確認してから話さないと

PPTスイッチだから流してたら他の人が流せないよ。

5.ラダーペダルの位置が近い。

身長や足の長さで座席を調整するもんだ。

ただこれは当日フライトの際に決めるんじゃなくて、

事前にコックピットに座ってこんな感じかな?で決めとく。

それから当日に調整しないと、操縦かんがお腹に当たって引けませんってことが起きます。

(ヘリの訓練のときオートローテーションで危なかったですw)

6.力入りすぎ!そりゃ力も入るわなw

頑張ってどうにか飛ばしてんだからね。力が入らなくなるコツは、余裕を持つこと。

ってそれが出来れば苦労しないです。

まあ初めは5本の指でがっちり握らないで2本か3本で握って

そのうち余裕が出来たら手放しになります。

7.見張り。

はい。航空法に記載されている義務です。

どこかのエアラインがコックピットで写真撮ったのが出回って、

見張り義務違反になってましたがそこは気を付けてください。

ただ操縦に一生懸命で計器ばっかりに集中してると見張りがおろそかになるので、

3番にもあった水平線が8割の内何割かは見張りに使ってください。

まとめ

ちょくちょく経験を踏まえての文章が出てきましたが、

これよりも根拠になる法律や通達などをもっともっと出していき

審査じゃなく試験に合格できる手助けになれば嬉しいです。

どうもありがとうございました。

夜遅くまで起きてないで予習諦めて寝ましょう!


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