ブリーフィング② 一点集中

航空

 こんにちはー!

現役ヘリパイロットのヤマとカワです。

今回も過去の記憶を頼りに経験した内容をお話ししています。

その中で一点集中の部分があります。

結論から言います。

一点集中はパイロット不向きです

でも訓練すれば必ず解消できます

この記事を読めばどこが一点集中か分かり、

知らず知らずのうちに

一点集中になっていた状況が見えます

同じ状況を体験した人はこれを読んで

一点集中になっている認識をもてると思います。

そこから脱却しましょう。

ではブリーフィングします。

初操縦に心躍る!

今回のフライトは訓練エリアに行って

エアワークをした。

初めて自分で実機を操縦するのは緊張するけど、

必死にならねばと気合を入れて臨みました。

先生からの指導事項

フライトが始まる前に、

先生から一言や指導事項が入った。

  1. 水平線が見えない場合は、見えないことを教官に伝えること
  2. 確実かつ円滑に手順を必死で行うこと
  3. 身体の異常を感じたらすぐに教官に言うこと

1は今思えば水平線が見えません!

って言われたところで「それで?」と思う。

車を初めて運転した人が前が見えないって

言われたら「それで?」だけじゃなく

止まったり、横に寄せたりしたら?

と言えるけど飛行機はそうはいかない。

上がったらもう降りるまでどうにかこうにか

機体を持っていかなければならないから、

水平線が見えなければAIで姿勢を把握して

飛ぶしかないな~と思ったな。

2は特にそのまま

3はパイロットは特に気にしないといけないこと。

風邪引いたまま上がったら耳の痛いことこの上なし!

ぼーっとするし

いいパフォーマンスは発揮できない。

でも仕事で交代要員がいない現場は

多少は無理してやっちゃうこともあったり

なかったり。体調悪いです!

とちゃんと言える人間にならないとね。

飛行後の指導事項

いきなり指導事項になります...

これが初めてのフライトだったんだけど

もう手順を必死になってやってたから、

浮かび上がった感動とか

エリアに行っての訓練とか

高度速度が全然合わなかったとか

なーんにも感じることなく帰ってきたフライトで、

もういっぱいいっぱいでした。

ですので指導事項も基本がいっぱい。

指導事項は以下の通り

1.姿勢がまだできていない

そらそうだw

いくらコクピット訓練したところで、

シミュレーター訓練したところで

実際の景色と水平線とが違うのに

うまくできるのは前世が鳥だったやつだ。

山のせいで水平線が分かりません。

仮想で線を引け!仮想?引けたら苦労せんわ!

バンク取ったらその仮想線が

どんだけ傾いてるかなんて分かるかい!

先生~まだわてら飛行時間一桁やぞ。

2.一点集中

速度計や高度計、エンジン計器にHSIの

動く針が気になってしょうがない。

そこばっかり見て他がぐちゃぐちゃ。

まっすぐ飛ぶって難しー!

慣れてくれば全体を見れるし、

必要な時に必要なものを見ることが

できるようになるのにこの時は

全然信じられなかったなー

3.トリムの設定が不正確

飛行機はトリムで操舵した後に

力を抜くようにするもの。

その操舵で姿勢を決めて

トリムを取る順番なんだけど、

姿勢が決まらないし

操縦桿が重いからとにかくトリムで力抜かないと

疲れるからガチャガチャやっちゃいがち。

教官はカチッカチッっとトリム取って

手を放しやがる!インチキめ!

俺は俺の力で操縦するんや!

って頑張ってた自分が恥ずかしい

最後に

初フライトで手順に追われ、

感動する暇もなく力技で操縦した初フライトは

もはや見せられるものじゃなかったな

と思うほどひどいものでした。

自分のセンスの無さに愕然としました。

大丈夫!経験を重ねればこんなの

いい思い出だから落ち込まず進んでね!


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