今回はクロスウィンド~ダウンウィンドについてブリーフィングをしていきます。
この記事を読む前にできれば過去の記事を読んでから、
流れで読んでいた方が理解できると思いますのでこちらをどうぞ!
ブリーフィング⑩ TGL(タッチ&ゴー)とアップウィンド飛行法
ブリーフィング11 TGL(タッチ&ゴー)とクロスウィンド飛行法
さて今回はダウンウィンド編をお話していきます。
この記事を読むとアップウィンドとクロスウィンドはダウンウィンドとは違うことが分かり、
ここのレグの大切さが認識できると、着陸までが上手くいくようになると思います。
ではブリーフィングを始めます。
クロスウィンドからダウンウィンドへ (脱線あり)
前回はクロスウィンドはだいたい風が横から吹いてるからクラブを取るんだよ~じゃないとダウンウィンドが狭くなります。
とお話しをしていたと思います。クラブを取らないと
一気に着陸の精度が落ちます
は?まだ着陸には程遠いしこのブログダメだわ~と思わないでください💦
アップウィンド~クロスウィンドは離陸のフェイズだとすると
ダウンウィンド~は着陸のフェイズに移行しています。
皆さんが離陸してあたふたしたているところ、着陸の準備が落ち着いてできるでしょうか?
皆さんが乗っているエアラインが着陸準備であたふたしている中安全に着陸できるでしょうか?
プロは着陸までの中でどこかのタイミングで落ち着きを取り戻す場面が作れます。
訓練生は作れるでしょうか…
訓練時私はできませんでした。優秀な訓練生であればできると思います。
というか私は就職後任されるようになるまでできませんでした。
当時の10倍以上の時間乗ってです。
あのとき優秀な奴はできていたのかと思うと凡人とは住む世界が違うのだなと思いました。
自虐はここまで!w
自分を貶める一番の方法は自分より優秀な奴と比べること。
自分の隣にイケメンや美女がいたら「あー4にたい…」となります。
優秀な奴がいたらそいつから教えてもらうか盗むようにしましょう。
教えてもらったら感謝の言葉を言う。
うまくいったら「教えてもらった通りやったらうまくいったよ」を伝える。
そうするともっと教えてくれますwそのうちこっちからも教えれることが出てきます。
TAKER からGIVERにマインドチェンジしましょう。
私のマインドチェンジをしてくださったお人です。
この人はお金に関する考え方や知識を教えてくださった偉大な方です。
第64回【大富豪に教わった】GIVEしても成功する人としない人の違い【人生論】
youtubeの
両学長 リベラルアーツ大学より引用させていただきました。
この方はリベシティというコミュニティを開いており
人生の先輩方がたくさんいらっしゃいます。
ぜひ一度見ていってください!
そのうち両学長のお話もしていきたいと思っています。
クロスウィンドからダウンウィンドへ向かう! 本題
脱線してしまいました。本題に戻ります💦
クロスウィンドを風に流されるとダウンウィンドが狭くなり
着陸精度が落ちるということでした。
着陸フェイズに移行したことに
頭を切り替えて着陸のことを考えてください。
ダウンウィンドに入るための旋回をする前に考えておかなければならないのが
風です。
クロスウィンドでクラブはどっちに取っていたでしょうか?
固定翼は左回りなので右にクラブを取っていたと思います。
ここらへんかなーで標準バンクをとると
一気に流されてダウンウィンドが狭くなります。
それはなぜかというと対気速度IASが一定でも、対地速度GSが左旋回することで
風を後方より風を受けることで上がります。
旋回半径はGSが高くなればなるほど大きくなります。
公式で簡単に言うとご存じの通り
R=v2乗/gtanθ
分子のV(速度)が大きくなるほどバンクθが一定であれば
旋回半径(R)は大きくなります。
ではどうやったらいいか?
公式の通りバンクを小さくしてやるだけ!
そうすると旋回開始時、半径は同じでコースを描くことができます。
でもここでバンク小さいままでいたらダウンウィンドに向かっていくにつれて
ベクトルの追い風成分多くなりがGSもついてくるのでバンクを大きく
していかないといけません。それこそ標準バンク以上に!
もし教官から標準バンク以上にするなと注意されたら?対策は?
ダウンウィンドに入るための旋回開始時期を早めます。
公式でtanθは分母でVが速く(大きく)なるなら
旋回半径Rは一定にできません!
そうならクロスウィンドの始点を早めてやれば
扇型を描く経路がダウンウィンドに繋がります。
ただし…イメージしている矩形は基本描けないと思ってください。
あんなにカクカクな動き飛行機にはできませんからw
ダウンウィンドに入ったら
滑走路番号の反方位に向いたら
ダウンウィンドに向いたことになります。
実際は地上目標でここら辺の目標とこの先の目標を結んだ線上を飛行できるようにと
機体をもって行くと思います。
その経路は滑走路との間隔を取るためでその間隔はそのままベースレグの長さになります。
訓練中は特に一定のパス角でもって行く感覚を養うため、
毎回ダウンウィンドと滑走路の間隔が違えば一定のパス角にもって行くことが難しくなります。
ですので地上目標をトレースした経路は重要になります。
だいたいクロスウィンド~ダウンウィンドに入って
ロールアウトしたところで
もう滑走路の中心正横辺りにいると思います。
ここらへんでギアを下す操作をしますが、
そのままの速度だとギアを下げる速度ではないので
減速します。…レベルスピードチェンジです。
しかもギアを下げきる時間も考慮しダウンウィンドが終わる前に手順を済ますように操作
しないといけません。しかも追い風でGSがでています。
- おりゃおりゃ―!ってパワー絞って(ビー音とともにギアレバーが光ったり)
- 高度が落ちないようにノーズを上げて減速しろー!
- 速度切ったらギアダウン!早く動け―!
- ギア下がったら速度戻せ―orそのままの速度でレベルフライトー
初めのうちはこんな気持ちでいっぱいいっぱいでした!
ギアダウンが終わったら今度はベースターンです。
ベースターンと同時に降下をする学校とベースに入ってから
降下開始する学校があると思いますが
そこは学校の指示に従ってください。
今回はここまで!次のブログはベースターンからお話していこうと思います。
それではまた!バイバーイ
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