今回はWORM UP(技量回復訓練)
技量回復訓練とは?
毎日訓練フライトをしていれば特に問題ないものの、
天候が悪かったり長期休暇があったりすると何日か空いたら技量回復訓練が計画されます。
(教育機関によります)だいたいはTGLか一回訓練エリアに行って少しフライトするなどです。
飛行前指導事項
- 地形の研究を行いエリアをキープできるようにすること
- 訓練する高度の風(上層風)を頭に入れること
- 今の段階は目に見えたものを口に出して見張りする
エリアキープ
資格取得のためにエリアで訓練をしているときはそういうもんだと気にしていなかったけど…
実際仕事をするようになると、管制圏ギリギリの場所や
PCA(特別管制区)ギリギリの場所で仕事をすると
どこまで進んだら管制圏に入るかを気にしながら仕事をします。
ですので訓練のときからエリアを気にすることは実際の仕事に繋がることだと思って
訓練してください。
訓練する高度の風(上層風)を頭に入れる
風はパイロットをやるうえで一生ついてまわるものです。
これを疎かにする人間はパイロット不向きです。
- 離陸時は滑走路のどの方向から吹く風かによって離陸滑走中操縦桿をどっちに向けるか
- 離陸上昇中はどっちにクラブ向けるか
- 訓練中は風によってエリアで課目をやると機体がどこまで流れるか。エリアの使い方は。
- 着陸も離陸と同じくクラブはどっち向きか、風速で対地速度(GS)が違うと降下率も変わってくる
まだまだありますがこの辺にしておきます。(上記は固定翼の場合)
目に見えたものを口に出して見張りする
訓練初期は飛行諸元を欲しいところにもっていきたいため
中の計器ばかりに気を取られて外を見ていないことがあります。そうなると見張りが疎かになり安全が保てない状態になります。一瞬目に入ったものでも口に出すことで意識が向くため安全が保たれます。
この日のフライトは忘れれない
この日のフライトは今から20年近く前のフライトなのによく覚えている。
エリアで訓練中地形を見てエリアキープしていたところ、
教官から「ここはどこだ?」の質問に「〇〇島です!」と自信たっぷり答えたら
隣の島の名前を答えていた。
エリアの端にある島を認識していたつもりが誤認識してました。
目に見えたものをこれしかないと自分の思ったものとして認識する。
余裕のないフライトをしているとこういうことがある。
飛行後の指導事項
- 早く姿勢を感知して修正する
- サークルの飛び方
1.早く姿勢を感知して修正する
これは今になっても思うし初期はかなり難しい。
フライトの期間が空いたときも感覚が戻るまで感知が難しい。
原因は心と体に力が入ってること。
体にかかる重力・聞きなれない翼を切る風の音・回転数の音。
ある程度経験していくと「いつも」を認識して「違う」を感知することができる。
初期はこの「いつも」が薄い。重力や音を感知するために意識を全部に張り巡らせろ!
2.サークルの飛び方
資格を取るための課目にサークル飛行?周回飛行?呼び名はいろいろあると思うけど、
ある点を中心にして半径を一定にして回る飛行がある。
同心円を書くにはバンク一定にすればいいと思うのは素人。
この世には風があります。追い風・向かい風・横風ここを頭においてバンクコントロールを…
だけでやったらだめです。定常旋回です。
パワー・玉を中心・速度は?姿勢は?バンクを考えろ。高度は?それは機体です。
同心円は中心からの距離を一定に。
あー難しい。
これは空撮で使います。固定翼なら左旋回が楽、回転翼なら右旋回が楽。
できるだけ仕事ならこっちの楽な条件にしたいです。いい画がほしいですので。
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