航空運送事業と航空機使用事業の違い カンタン解説!

航空

こんにちは!

現役ヘリパイロットのヤマとカワです!

今回の記事は

「航空運送事業と航空機使用事業の違い」

について解説していきます。

この記事を読むと

運送事業と使用事業の違いが分かり、その機長になるために必要な事項を理解することでどう目指していけばいいかが分かります。

それでは解説していきます。

カンタンにざっくり結論から言うと…

航空運送事業

個人や会社からお金もらって人や物をどこかに運びますよ~

航空機使用事業

運送事業以外のフライト

機長になるためには何が必要かというと…

運航規程で決められてる条件を満たす必要がある

このようになります。

それでは解説していきます。

航空運送事業と航空機使用事業とは

お堅い話しになりますがここだけですので付いてきてください。

航空運送事業とは

他人の需要に応じ、航空機を使用して有償で旅客叉は貨物を運送する事業

航空法第2条の18

航空機使用事業とは

他人の需要に応じ、航空機を使用して有償で旅客又は貨物の運送以外の行為の請負を行う事業をいう。

航空法第2条の21

お堅いですね…初めに書きました

個人や会社からお金もらって人や物をどこかに運びますよ~

とそれ以外ってことです

機長資格について

法律上の事業が分かったところで次は機長資格について解説します。

あと追加で電波法にも事業について記載があります。

航空特殊では使用事業までしかできません

航空通を取ってからでないと運送事業ができません

当たり前ですが、

運送事業をするなら運送事業機長の資格が

使用事業をするなら使用事業機長の資格が必要です

事業会社では…

機長資格を取得するために条件を決めています。

その条件は運航規程で決めています。

  1. 総飛行時間
  2. 野外時間
  3. 夜間
  4. 乗務する型式の飛行時間

この4項目で決めています。

総飛行時間について

これは機長時間ではありません

ですので同乗教育の時間でも飛行時間なのでカウントされます。

この時間は会社によって大きく違う部分です。

200で使用事業の機長だったり、

使用事業でも500時間必要だったりとまちまちです。

1000時間で運送事業機長という会社もあります。

野外時間について

積極的に空輸で時間を稼ぐならログに記録しましょう。

飛行時間を稼ぐ方法

事業会社に就職できないと飛行時間は稼げません

自分でお金を払い飛行時間を稼ごうとするのはかなり無理があると思います。

訓練できる体力がある会社に就職するのが一番早い方法です。

個人でやってるところもありますが、危うきには近づかずです。

使用事業機長になるまで

事業会社に就職後、免許取り立ての人が最初に目指すのが使用事業機長です。

だいたいは少なくとも200時間までの飛行時間が必要になります。

機長昇格訓練は各社時間が決まっているので、機長昇格訓練まではその事前の訓練になると思います。

機長昇格するまでは訓練で時間を稼ぐ

使用事業機長になってから

使用事業機長になるとこれも会社ごとで決められた運航規程に従って業務にあたります。

会社によって使用事業の業務ごとに機長発令されていくところもあります。

業務訓練をして特定の業務ができるようになっていきます。

空撮できるけど調査はできないなど制限が付きますが、実務にあたるので機長として一人で飛ぶことができます。

機長として特定業務や空輸で稼ぎます

運送事業機長になったら

運送事業は年間契約や国からの補助金をもらわないとヘリ会社としては利益のある業務ではありません。

機体によって時間単価が違いますが、利用するであろう私みたいな一般人には高すぎます。

大手のオイルリグへの人員輸送など大企業と契約した人員輸送なら利益があがるので仕事はあります。

使用事業メインで時々ある運送事業で少し飛ぶ

まとめ

以上をまとめると

航空運送事業

個人や会社からお金もらって人や物をどこかに運ぶ仕事

航空機使用事業

運送事業以外のフライト

機長になるのは

運航規程で決められてる条件を満たす必要がある

飛行時間の稼ぎ方は

機長昇格するまでは訓練

使用事業機長は特定の業務と空輸

運送事業機長は今までの業務に追加で少し運送事業する

以上になります。

会社に就職するとこんな感じで飛行時間と経験を積んでいきます。

注意として、県警消防防災ヘリはこうはいきません。

いかがでしたでしょうか。

今後どうやって飛行時間を稼いだりするか分かり漠然としたものが晴れたら幸いです。

それでは今日も一日頑張りましょう!

グットラック!


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