こんにちはー!
現役ヘリパイロットブログのヤマとカワです。
今回は現役ヘリパイロットらしくヘリコプターについてお話していこうと思います。
この記事を読むとヘリコプターに何かあったときどうやって対処するかが分かり、
ヘリコプターのパイロットを目指している人がよく引っかかる部分を理解し、
訓練が上手くいくようになります。
もしかしたらヘリコプターに何か緊急事態になったときにも参考になると思います。
それではお話していこうと思います。
結論から言います。
エンジンが止まったヘリコプターの緊急着陸の方法は
オートローテーション(A/R)です!
簡単に言うと竹とんぼで降りていきます
細かい話しは航空力学になるので、それはまた今度の機会にしましょう。
パイロットであって専門家じゃないのでそこまで詳しくないです。
ヘリコプターの緊急着陸方法
どうしても自然の流れに逆らって飛んでるものはエアラインも含めていつかは堕ちます。
ヘリコプターは緊急着陸の際エンジンが動いているかどうかで対処が変わります。
エンジンが生きていれば儲けもん!まだ生きる可能性が高いです。
日本でヘリコプターのエンジンが止まって堕ちたのはこの件だと思います。
1997年に発生した事故です。
国土交通省 運輸安全委員会 報告書検索
こちらにあるようにエンジンが止まったらオートローテーションという
竹とんぼ状態で降りていきます…
もう少し噛み砕きましょうか
ヘリはなぜ飛ぶの?から簡単に!
ヘリコプターは上についてる羽根が回ると浮かぶ力が生まれます。
そいつのおかげてヘリコプターは飛んでいます。
ということは羽根が回りさえすれば浮かぶ力はあるということになります。
エンジンが止まったら、パイロットは堕ちていくときに受ける下からの風を使い
羽根がよく回るように調整して浮かぶ力を保ちながら態勢を整えます。
そして安全に着陸させます。
これを
オートローテーション
といいます。
この技術を使って緊急着陸をしていきます。
操縦のやり方とコツ
これから話すのはオートローテーションのやり方についてです。
万人向けではないのですが訓練中の人に向けて悩みを解決できたらと思います。
オートローテーションをやったことのある人ない人いると思いますが、
どんなイメージを持っていますか?
緊急着陸の方法であったり、すごく降下率が高い降り方そんなイメージかなと思います。
パイロットやってて一番持っててほしいイメージ
自分と乗客を死なせない最後の技術
このイメージを持ってもらえたらと思います。
細かい技術をこのブログで話そうとすると長くなるので一番大事な部分だけを
お話ししていきます。
オートローテーションの一番大事な部分
こいつをうまくできたら一気オートローテーションが上手くいきます。
オートローテーションで大事なテクニックは…
コレクティブの操作
スキャニングスピードを上げることです
なぜこれが大事かというと、通常飛んでいて
コレクティブの操作が大きく影響する飛行は多くありません。
ましてや地面というある意味障害物に突っ込んでくので精神的なストレスが大きいです。
そんな中コレクティブを動かすことで計器や機体の動きに変化が現れるのを
スキャニングで感知していかなければなりません。
もう一つこの2つをうまくいかせるコツがあります。
大事な部分をうまくやるコツ
コレクティブの操作量は手を握るときに動くくらいの量
スキャニングは見るべきとき何を見るかを把握して目を回す
最初のオートインはフルダウンにしてクラッチを外しますが、
それ以降Nrを決めた後の調整は微妙な操作になります。
調整は調整なので大きな操作はしないように気をつけてください。
スキャニングは初め何を見たらいいのか分からないと思うので、
見るものはだいたい
姿勢(AI)、速度、Nr(回転数)、接地点、機体の流れ、
高度計、目測の対地高度と速度
ここら辺を見ていればあとは順番です。
練習とイメージトレーニングをしていきましょう!
まとめ
今回はヘリコプターの緊急着陸についてお話していきましたが、
ヘリコプターはエンジンが止まっても何とか着陸する方法があることが
分かってもらえたら嬉しいです。
簡単な解説としてオートローテーションというものがあり、
それは竹とんぼ状態で降りていくこと
そのやり方とコツを簡単にお話ししました。
もしヘリに乗る機会があったとき、
何も知らない不安を今回の記事で解消できたらと思います。
感想やコメントいただけたら嬉しいです!
それではまた!グットラック!
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
コメント