資格取得のために予習をしてそれを使って上空で訓練するのが初めの時期は重要で、
何のためにフライトするのか、何の技術を上げたいのかを考えてフライトに臨んでいくと思います。
今回はその後振り返りの大切さと同乗フライトのテクニック
についてお話していこうと思います。
同乗フライト
先に同乗フライトについてお話しします。
資格取得のための訓練では当時二人一組になって片方のフライトの時は後席に同乗し、
片方の訓練を見学していました。
そのときに言われたことをメモしてその人に渡したりしていました。
でもこれはメモするのに集中していたように思います。
たまに操作を見ながらフムフムしてましたが、それでは足りません。
当時はメモをすることで操縦した人の手助けをしていたように思います。
これは人助けであって自分のためではありませんでした。
今になって思うのは片方の訓練を見て稽古する「見取り稽古」
をするのが一番成長する秘訣です。
武道において技は習うより見て盗むもの。「見て」「取る」稽古です。
フライトでも同様で隣や後ろで操縦を見せてもらうことで相手の技術を盗むように、
自分はこう操作をするけど他人はこうするなど吸収することができます。
ただ乗って揺れが心地よく寝てしまえば幾ら訓練費用をかければいいかわかりません。
せっかくもらった同乗フライトを活かすも殺すもあなた次第です。
同乗したら自分が操縦しているつもりで自分との違いや判断を聞き、
フライト後に質問してどうしてその操作、判断をしたか質問すること。
これが同乗フライトでのテクニックです。
振り返りの大切さ
だいたい初めの頃はフライト後に飛行後ブリーフィングを受けて評価や指導を受けます。
そのときノートに言われたことをメモするのが普通だと思います。
古い教官は「書くな!全部覚えろ」と意味不明なことをおっしゃられますが
現在はご引退遊ばされていると思います。
未だにいたらその教官とアサインされないことを祈りましょう。
またはボイスレコーダーを忍ばせておいてください。時代が違います。
そういう人ははきっと時代に対応できず後輩いじめを生業としたいがために
事業会社に残れず淘汰されその学校にいます。成長しないんですね。
振り返りから話しがずれました。
ブリーフィングノートと私は言っていましたが、
それをもとに当時飛行日誌を書いて教官に提出し日誌の講評を受ける交換日記を書いていました。
振り返りはその飛行日誌で十分と思うならそれはそれでいいです。
十人十色いろんなやり方があるので否定しません。ただ…
- その日誌には何を書きましたか?
- 言われたことだけ書いてませんか?
- 後日そのノートは読み返しますか?
ブリーフィングノート、飛行日誌または訓練記録。
これで振り返りができてなおかついつでも見返せるでしょうか?
振り返りを疎かにすると成長速度は他人と比べて遅くなりがちです。
大切なことは「人に見せない自分だけの振り返りノート」を作って何度も見直すことです。
そして更新や書き足しをすること。
ブリーフィングノートに飛行日誌や訓練記録と振り返りノートの3~4冊も作るのかと思うかもしれませんが、それぞれ用途が違います。
一番は振り返りノートを作ること。
頭の整理のためにしっかり時間を使って作ってください。
具体的に何を書けばいいねん!と言われそうなのであくまで例ですが
ざっとこれくらいは私は書いています。
面倒くさいと思います。
いや実に面倒くさいです。
ついつい後回しになりがちです。
後回しでもいいですが記憶がまだ残っているうちに書いてください。
人は1日すれば7割~8割忘れる生き物です。お酒を飲んだら何も残りません。
経験を体に定着させてください。
一回のフライトでいくら支払っているか学校によってまちまちで分かりませんが
絶対安くないと思います。それだけの金を払っているなら有効に使ってやりましょう。
価格以上の成果を上げれば結果的に評価が上がるかもしれません。
就職に有利になるかもしれません。かもしれません…
まとめ
まとめになります。
- 同乗教育は見取り稽古で吸収し能力UPを図る
- 振り返りで経験値を確実に積んで逃さず成長する
以上まとめとさせていただきます。
パイロットになろうとした行動力とお金と時間を無駄にしないようにいい人生を歩んでいきましょう。それではありがとうございました~!
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