ブリーフィング⑩ TGL(タッチ&ゴー)とアップウィンド飛行法

航空

こんにちはー!それでは今日もブリーフィングしていこうと思います。

今回の記事は飛行機ヘリコプターともに大事な離着陸訓練(タッチ&ゴー)

のお話をしていこうと思います。

この記事を読むと

TGLについてミスする内容を認識し、

実機訓練で対策ができるようになると思います。

それではブリーフィング始めます。

TGL(タッチ&ゴー)とは

この記事を読むような人は初めて聞く言葉ではないと思いますが簡単に説明します。

TGLは日本語でいうと離着陸訓練のことです。

飛行機やヘリコプターの事故が起こりやすい状態

「離陸から上昇中」

「最終進入から着陸」

ざっくり50%占めています。

 http://www.planecrashinfo.com/cause.htm より引用

この引用元は統計的に事故を分析しており表にまとめてあることから

分かりやすいと思いましたので使わせていただきました。

ここの時間帯や状態を訓練することを

TGL(タッチ&ゴー)訓練といいます。

場周経路?

訓練では離陸から場周経路(トラフィックパターン)

回って着陸を繰り返します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3 wikiより引用

アップウィンドレグ、

クロスウィンドレグ、

ダウンウィンドレグ、

ベースレグ、

ファイナルレグ

この5個の名称は

常識として頭に入れましょう。

空港によって左と右回りがあり

基本は風に向かって離陸します

ただし優先滑走路というのが各空港決まっており、

計器進入が片方にしかなかったり騒音を考慮した方向だったりします。

飛行機を想定しているのでだいたい左回りです。

その方がよく見えますからね!

ヘリコプターは機長席は右席なので右回りがやりやすいですが

空港の方式に従いましょうw

管制から他機の情報があるときは「今ダウンウィンドにいるよー」

とか言われるので滑走路の方向どっち回りかを頭に入れましょう。

管制官はこの経路を回るもんだと思ってます

ですので管制間隔をこの経路を通る

前提で考えてます。

訓練でいっぱいTGLする機体がいたらちゃんと回ってあげないと

間隔か詰まったり広がったりします。

他機に迷惑がかかります。

離陸前

飛行機ver

離陸許可を得てから離陸するのですが滑走路を占有(occupies)

する時間

なるだけ少なくすることが

求められますが

慌てず確実にいきましょう

1.アラインしてブレーキ踏む、

2.遠くの目標を取る

手前を見るんじゃなく滑走路のラインの先、

遠くに目標を取らないと

離陸滑走のときにアラインのために

ラダーペダルをガチャガチャ

操作しちゃうよ!

遠くを見て

そこに行こうとすると

自然とラダーの操作が緩やかになるよ!

2.トリムを離陸出力に合わせた値にセット

離陸滑走するにはMCP

(Maximum continuous power)

を使って滑走を始めます。

その際プロペラ後流が垂直尾翼に当たり

風見効果を生み

機体の方向を変えてしまいます。

それに対応するためラダートリムをセット。

次に離陸姿勢を取るため引き上げた際のバックプレッシャーを抜くために

エレベータートリムセット。

3.風の方向にエルロンを倒す

極端な話かもしれないけど離陸滑走中に煽られてしまうのを防ぐ。

どっちに倒すかわからないなら…

滑走路番号よりも

風の方向が少なければ左

多ければ右に倒せばOK

ヘリver

ホバリングで風に機種を向けとく、飛行機と同じく遠くに前方目標取っておく…だけw

離陸滑走開始(前進上昇開始)~アップウィンド

飛行機ver

レッツゴーでブレーキを放したら離陸滑走開始だけど

ここで事前に合わせたすべてが活きてきます。

遠くの目標を取っていれば大きなラダーペダルの操作は発生しないはず

セットしたトリムの効果でプロペラ後流の影響を少なくできて

ラダーペダルが操作しやすい

速度が上がってくると

エルロンに当たる風が多くなるため

舵が効いてくる。

風に向けていた量を少なくしていく必要がある

離陸する基準の速度になったら操縦桿を引いてノーズを上げる。

翼に迎角を与えてやることで揚力をもっともらう

上昇し始めるとエレベータートリム取ってたけど

それが多いか少ないかが舵圧で感じられる…調整

離陸速度の姿勢にセットする。

セットした姿勢で諸元が落ち着いたらまたトリム取る

速度が上がってるからラダーも少なくなってくると思うから

ラダートリムも調整

そのままだと風に流されるからクラブを取る

クラブは玉を滑らせるんじゃなく

機軸を風にたてる

ヘリver

前進上昇開始はコレクティブを動かさず(増減させず)

サイクリックを前にゆっくり倒す

初めはタクシーするイメージでゆっくり進む

高度は落とさないようにブレードの回転面を傾けることで風を受ける

前進するとブレードが風をはらむ転移揚力を感じる振動が発生する。

ほっとくとノーズが上がるから抑える

前進速度と高度を獲得していくとVyに達するため姿勢をVyの姿勢にする

長くなるので今回はここまで…

次回はクロスウィンドからお話していきます。


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